大逆転

20代後半人生がツライ人のための正しい逃げ方考え方

20代後半は、人生の中で特に重要な選択を迫られる時期です。

  • 転職
  • 独立
  • 結婚
  • 体調の悪化

ここに挙げたものの他にも、様々な分岐点が集中しているのが20代後半、いわゆる「アラサー」と呼ばれる時期です。
誰が決めたのかはよく分かりませんが、人生において結婚や出産、独立、転職などの一区切りの時期とされています。

しかしながら、最近では未来に対する不安から、子どもを作りたくない若者や仕事や会社に対してネガティブなイメージしか持っていない人が増えている印象です。
その要因や解決策を一緒に探っていきましょう

20代後半で人生がツライと思う人が増えている理由

今の若者が抱えている問題を一言でまとめてしまうと「未来に希望が見えないこと」だと思います。希望が見えない原因をザっと整理してみるとこんな感じになるんじゃないかと思います。

  • 給与が上がる見込みがない
  • 人間関係を維持するコストが年々増している
  • そもそも自分に自信が持てない
  • 社会の価値観がコロコロ変わり過ぎてついていけない

未来に希望が持てずに思い悩む若者の苦悩は実際に統計データにも表れています。
2021年8月31日に日本財団が発表した「第4回自殺意識調査」によると15歳から20代の自殺リスクは特に高まっています。

精神的健康問題がコロナなどの外的要因で悪化してしまった
就職・転職活動が困難
世の中で意見が別れていることや1人でいる時間が減ってストレスを感じている

自殺意識調査概要グラフhttps://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2021/08/new_pr_20210831_05.pdfー日本財団第4回自殺意識調査報告書よりー

調査結果を見ていると130年ほど前に論じられたデュルケームの『自殺論』を思い出すことができます。
人が自殺の選択肢を選んでしまうのは社会(共同体)から完全に切り離されてしまったときだと発表しました。

しかし2021年は『自殺論』が発刊された1897年と比較して、様々なIT技術の発展など色々と進化を遂げています。それなのに社会の中で孤独を感じたり、生きづらさを抱える若者が減らないのはなぜでしょうか。

10代20代の若者が抱える会社や学校での孤立や孤独

まず考えるべきは人生の選択肢が広がったことで格差が生まれたことです。

「自由」って良いことじゃん

このような意見も正しいと思います。しかしながら、考えるべきは自由になった分、格差が生まれ、その格差が様々な悩みや分断を生んでいる真の要因だということです。
例えば、士農工商などの身分制度や親の仕事を継ぐのが当然とされていた時代は、良くも悪くも自分の将来を見通すことができたし、同じ地域に住む人通しで比較したり、新たなヒエラルキーが生まれることは、いまと比べて格段に少ない時代でした。

一方で現代では、高校や大学では「陽キャ」「陰キャ」の分断に止まらず、「陽キャ」に属さなければいけないというなんとなくの雰囲気や「モテ」による格差、社会人になってからは稼ぎが、その人の価値そのものだという風潮があります。
学生であれば、クラスの中の人気ランキング・社会人であれば業績や出世の見込みなどによりヒエラルキーが短いスパンで切り替わります。
その分、自分と属している社会の距離感に敏感にならざるを得ません。

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若者を苦しめる毒親や親ガチャの影響

科学の進歩は、私たちに残酷な現実を突きつけてきます。
資本主義経済が正しいと信じられ、それが社会に定着したことで、様々な発明や豊かな暮らしが実現しました。しかしながら、ビジネスや社会的に成功しやすいとされる要因が科学的に証明されるようになったのです。

この本に詳しく書かれていますが下記のような項目は遺伝の要素が大きいことがわかっています。

  • 集中力
  • 物事にコツコツ取り組むことができる姿勢
  • 身長や外見的な特徴
  • 人付き合いの傾向

YouTubeなどの動画配信サービスやSNSの発展によって、こういった情報は広がるのが早く、一般市民にも広く定着しました。その結果

結局は生まれたときから勝ち負けが決まっているんだ
自分が成功しない要因は親なんだろうか

という考え方が広まりました。

また、親から受け継がれる優れた容姿や学力だけでなく育った環境や育て方も精神の形成や頭の良さに強く関わっていることが分かったため毒親・親ガチャという言葉が生まれました。

なんとも切ない話ではありますが、この話題の最重要ポイントは「努力は報われる」に対する、ある種のアンチテーゼだということです。
ビジネスで成功した人や、そもそも、努力を継続できる人は、それ自体が才能だという話が科学的に一理あるという雰囲気になったのです。
それなら、才能に恵まれなかった人は未来への希望を持てないまま、生きていくしかないのでしょうか

これからの20代後半の働き方とキャリア「AIに仕事を奪われる」というニュースが2015年に野村総研とオックスフォード大学が発表しました。この研究は2030年の日本を考えるとい...

若者の逃げ道はベーシックインカムか

マイケル・サンデルの『実力も運のうち』や橘玲の『無理ゲー社会』のどちらにも成功と才能の相関関係は存在していると結論づけられています。

さらに面白いのが、現在の資本主義の歪みを否定しつつも、資本主義がベーシックインカムなどの政策によって、完全に消滅したら、新たな価値観としてモテることが最重要しされる社会になるということです。
いきなり論理が飛躍したように見えますが、どうか最後まで読んで下さい。
この記事の序盤にも書いたように現代において、お金を稼ぐ能力が、その人の価値とイコールに見なされているような社会です。
それがなくなると、気遣いであるとか、容姿とか純粋に人間としての魅力が勝負になります。そうすると今までの交際の経験や、頭の良さなどよりもわかりやすい外見の勝負になってきます。そうすると、この格差は経済格差よりも大きくなる可能性が十分にありえます。

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また、ベーシックインカムがスタートすると優生思想や選民思想との折り合いをつけていかなければなりません。

子どもを産めば産むほど、お金がもらえて億万長者?10人子どもがいれば1人10万でも月収120万円?一生独身だと毎月10万?
日本人に支給するっていっても、日本人の定義ってなに?遺伝子で決めるの?全員検査するの?

ベーシックインカムの議論では財源をそうするのか?などの議論が盛り上がっていますが、支給対象となると、これまでタブー視されていたことを、まとめて生々しい議論をせざるを得なくなります。
そうすると、ベーシックインカムの実現は、科学的な技術の発展などで、一斉にお金の心配をしなくてもよくなるような発明が生まれた、ものすごく遠い未来の話になるのではないかと思います。

その上で、若者が希望を持ちづらい現代に解決策を考えるとしたら、自分自身で環境を変えるしかないというありふれたものになります。
先ほど才能の話をしましたが、人は才能以上に「誰と一緒にいるか」ということが、その人の人生に大きな影響を与えます。これが正しいと仮定すると、いつでも複数の選択肢を持っている状態が、最も望ましい判断だということになります。
自分が合わないと感じたら、すぐに別のコミュニティに逃げられるような準備をすることが正しい生存戦略です。
それを自分自身の力だけで探すのは、精神的にも肉体的にもシンドイことだと思います。

まずは優秀なアドバイザーに相談できて、ゆっくりと転職を検討できるサービスに登録することから始めては、いかがでしょうか。