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意味のない仕事はなぜ生まれる?ブルシットジョブの解説と辞め方

FIREは、なぜ流行るのか。理由とその背景

FIREという、人生の早い段階でまとまったお金をためて、定職に就かない生き方の知名度が上がってきました。
FIREを達成するための方法を解説するための本が流行っていますが、多くの人にとって大切なのは無意味に感じている仕事や、尊敬できない人たちと無理に良い人間関係をキープしようと頑張らないといけない状態から抜け出すことではないでしょうか?

この記事では、そもそも「くだらない仕事」が生まれる原因と、厳しい人間関係から逃れる方法を紹介したいと思います。

仕事にやりがいが感じられない原因 ブルシットジョブとは何か

ブルシットジョブという言葉を知っていますか?

「働いている本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害である仕事のこと。ただ、そうではないと、取り繕わないといけない」とされています。

これはアメリカの人類学者デヴィッド・グレーバーが2013年にだした、社会の半分以上の仕事は無駄であり、本来必要である数少ない仕事に正当な賃金が支払われていないとする大反響を呼んだ論文に、さらに調査を加えて実証されている仕事に関する言葉です。

日本語にすると「クソみたいな仕事」といったところでしょうか。

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最低賃金の改定や賃上げなどがニュースで取り上げられることがありますが、今から100年ほど前までは、労働者側から経営者側への要望は賃上げではなく、労働時間を減らせというものでした。
具体的には1日4時間・週4日を、いわゆる「定時」に定めることを要望していたのです。
実際に今の技術があれば、理論的には、それは可能になっています。

技術が進歩しているにも関わらず、仕事がラクになる気配がない原因は、この社会が資本主義のルールで動いているからです。

ザックリとものごとの価値を測るモノサシが「お金」であり、会社は利益を最大化するために動いている社会という風に考えてもらえればと思います。

その社会の中では、お金を稼ぐためには設備投資をしたり、個人の成長を待ったりするよりも時間を伸ばしたほうが簡単に利益を伸ばせます。

例えば、営業の人の場合50件電話をするよりも100件電話をした方が成約をとれる確率が高まりますし、事務員の場合だと2時間の作業よりも3時間の作業の方が、こなせる量は増えます。

その結果、労働時間がダラダラと伸びる現代社会ができてしまっています。労働時間が増えること自体は、いたしかたない部分もありますが「これ、本当に必要なの?」という部分に時間がかかってしまうからです。

必要ない仕事が生まれる理由

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では、どうして「よく分からない仕事」は生まれるのでしょうか?
理由は2つあります。

  • 製品(モノやサービス)だけで同業他社との差別化ができなくなったから
  • 1つの会社に勤めあげるメリットが小さくなったから(差別化が難しくなったから)

技術の進歩で同じような製品を、より価格を抑えて作れるようになりました。ある程度まで値引き競争されます。
それでは業界ごと「ジリ貧」になってしまうため、別のところで価値を創ろうとします。

その価値のつくり方が「ブルシットジョブ」をつくっています。

ブルシットジョブの分類

製品の価格を下げない価値の作り方は、いくつかあります。

  • 相手の自己肯定感を高める体験を提供する
  • 広告を使って価値をつくる

先ほど紹介した「ブルシットジョブ」では、具体例がいくつか挙げられています。

例えば、受付嬢やホテルのドアマン、広告のクリエイターなどです。

誇りをもって、このような職種に就いている人も多いと思いますが、言葉の定義に「自分自身がクソみたいな仕事だと思っている」という概念が入っていることを忘れないで、この続きを読んでください。

こういった話をすると「どんな仕事をするかではなく、その仕事と、どう向き合うのかが重要だ」という意見が出ます。
これは計画的偶発性理論というキャリア理論が定着しているからだと思います。

この理論はキャリアの8割は、想ってもみなかった偶然によってつくられるという理論です。
なので、自分でコントールできる数少ない部分に目を向けて前向きに取り組める人が良いキャリアを歩めるという話です。

この理論はサラリーマンにとって正論ではありますが、わかってしてもシンドイ部分があるんじゃないかと思います。

クソみたいな仕事だらけの社会で楽しく生きる方法

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重要なポイントは逃げ道をつくっておくことです。

簡単に転職に踏み切れない人が多いことは、様々なデータが示しています。

20代の単身世代のほとんど貯蓄がなく、30代でも70万円~80万円ほどだというデータが出ています。
20代であれば、仕事をやめた瞬間に生活が立ち行かなくなりますし、30代でも3か月持たないほどの貯蓄しか持っていないとのデータが出ています。

最近、聴くことが多くなった自己責任についてですが、日本では給料が上がっていないことが様々なメディアで発信されています。
これも各論は、端折りますが日本の人口は減少し続けており、それが改善する見込みが全くないので、お給料が上がる難易度が上がっているということです。

そんな中で逃げ道づくりは「自分の価値を知っておくこと」です。
方法は簡単で転職サイトに登録しておきましょう。
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有名どころのどこかに1つだけ登録しておくといいでしょう。
登録しておくことで毎日すごい数のオススメ企業が送られてきます。
忙しい皆さんが情報を取りに行くことは難しいと思いますが、この社会は多くの仕事であふれている、今の仕事だけじゃないということが実感できます。

もう1つはキチンと貯金をしてください。

多くのインフルエンサーは、お金を自己投資という名目で使うことをすすめてくる人もいますが、それは「営業トーク」だということをわかってください。

まずは100万円を目指してください。この額は3か月仕事をしなくても、心配なく生きていけるラインになってくると思います。

3か月というとザックリとワンシーズンです。3か月あれば自分を見つめなおし、新しい生き方を見つけるには十分な時間があるでしょう。肩ひじ張りすぎず、ゆるく生きていきましょう。