大逆転

営業に精神論は必要か?精神論がウザいと思ったときの解決方法

「営業×精神論」「精神論×嫌い」で検索したら、このページが出てきた方が多いのではないでしょうか?

仕事が嫌いなわけじゃないけど会社勤めがシンドイ
上司の考え方が古すぎて尊敬できない
営業として働いているが、お客さんに罪悪感を感じている

こんな想いを抱えながら働いている人に、お役に立てる内容かと思います。

営業マンでいる限り精神論が嫌いでは会社になじめない

根性論、精神論で仕事ができたら誰も苦労しないよ

このような愚痴をこぼしたくなる若手サラリーマンが多いと思います。

営業職に就いていると「これって意味があるの?」と思いたくなる慣習がいくつも思い当たると思います。

  • 達成不可能な高い売上目標
  • 研修の一環としての飛び込み営業
  • 必要以上の声量が求められる朝礼のあいさつ
  • あいさつだけが目的の定期アポイントメント

このように、

この時間に他の仕事をやらせてくれよ

そんなことを想う読者の方も多いのではないでしょうか。

ただ、一見無意味にも見える慣習が大きな意味を持っている場合もあります。

ほとんどの会社は、自社商品に競合がいます。
会社を存続していくためには、新規のお客様を獲得し続けなければなりません。
従業員規模が大きければ大きいほど、それを維持するために多くのコストが発生するため、新規の獲得ペースの上昇や既存取引の拡大がシビアに求められます。

それが、どうして精神論に繋がるの?

ビジネスは戦争に例えられることが多いです。
実際「最高事業責任者(CEO)」など「C●O」の役職は軍隊を模したものです。
ビジネスの本質を突き詰めると陣取り合戦です。自社商品の普及率を、その地域や業界で、どこまで高めていけるかというシビアな社会なのです。

わたし自身も7年間営業職をやっているのですが、新規獲得のための営業電話はシンドイです。
そんなシンドイ世界で戦っている営業マンは、ロジックだけでは割り切れない感情が、たくさん湧いてきます。

ほとんどの場合、今会社で幅を利かせている、声の大きな人は営業で成果をあげて、その席を獲得した人が多いと思います。
時代にそぐわない発言は多いかもしれませんが、彼らは、その経験から陣取り合戦の瀬戸際、最後のひと踏ん張りができるのは、精神的に強い営業マンということを知っています。

「営業職は必要ない」というのは少数精鋭の強者のロジック

ここ数年で

営業職なんて必要ない
営業電話で集中きれる。ほんとに迷惑
何回断っても電話してくるって、どういう神経してんの?

このような営業不要論的な意見が増えて、しかも支持を獲得しているように思います。
この理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • ネット上で様々な情報が整っており、必要なものは自分で調べられるようになったから。
  • 電話をかけたり、電話をうける機会が減り、電話そのもののストレスが昔よりも増えたから。

営業は不要、消えていくと言っている人の、ほとんどは

必要なことは自分で調べるから大丈夫

という意見を持っていると思います。

私生活では、ググったり、InstagramなんかのSNSを見て、Amazonで購入する人が多いかもしれません。
しかし、ビジネスで同じクオリティで、それを実現するのは難しいと思います。

何故なら、個人の買い物のように買って終わりではなく、費用対効果やランニングコスト、相見積もりの取得などなど会社の仕事特有の考えるべき要素がたくさんあるからです。

調べるだけで最良のものが分かる人は、その業界でのビジネスの経験だけでなく経営の経験やリサーチ・マーケティングなど、あらゆるものに長けている、ごく一握りの人だけでしょう。

そして、その際に選ばれるのは、少数精鋭で、自社しか持っていない技術を持っていたり、独占契約を大手企業と結んでいる、ごく一部の企業だけとなります。

若い営業マンが精神論を嫌う理由

最近の若者は自分や周りの感情や環境の変化に敏感に反応します。若手営業マンが、この世で最も嫌いな言葉が「石の上にも三年」でしょう。
自分にとって重要な意味を感じないものごとに時間が割かれることを極端に嫌います。
理由は10年前と比較して、ロールモデルとなる人物が比較にならないほど増えたからです。

YouTubeで活躍するビジネス系YouTuberや次々と出てくるモデルさんなど様々な立場の有名人が生き方自体を発信する時代になっています。
その前まではサラリーマン像や父親像などのステレオタイプが、ある程度固まっていたので、自分が向いているのか向いていないのか考えることを、そもそもしませんでした。

しかしながら、先ほど書いたように様々な生き方のロールモデルが豊富に見せられていることで、そこで無理して頑張るメリットが見いだせないのです。
その場にとどまって「我慢」するよりも、自分らしさを残したまま頑張れる場所を探していると考えられます。

精神論を嫌う若手の営業マンが転職しても上手くいかない理由

ひとつの場所で頑張らないことによるデメリットがいくつかありますが、最もダメなことは考えなくなることです。

少し前にUber Eatsで月間100万円を達成した20代後半の男性のインタビュー記事を読みました。
彼はコロナ禍の影響もありますが、Uber Eatsだけで月間100万円を達成しました。

その要因をヒアリングした内容ですが、彼が一貫して話していたのが「徹底的に突き詰めること」でした。

彼の前職はバイク便の運転手。違反を犯したりクレームが出てしまったら即刻クビになってしまうこともある実力主義の職場だったそうです。
最近ではマナーの悪い配達員がSNSでさらされているケースがありますが、彼は法遵守で一度受けた仕事をキャンセルすることは少ないとのことです。

そんな彼が100万円を達成した要因は前職のバイク便の仕事で培った経験と学ぶ姿勢でした。
一般的にUber Eatsで稼ぐコツは効率の良いルートの受注を受けられるかという「運ゲー」の要素があるそうです。
具体的に言うと、その案件を受注するまで、配達先がわからない仕組みになっているからです。

運に任せず収益を上げるためには、即座に配達先までの地図を思い浮かべ、信号に引っかからないルートを選択したり、人通りの少ない道を予測したりと考える力が必要です。
売れない営業は考えていない人が多いです。

もっと具体的に言うと頭の中でいろいろな想像を掻き立てるだけで、行動することによって答え合わせや軌道修正をしない人が多いです。

売れる営業マンと売れない営業マンの差は、行動量の差だといわれますがガムシャラに電話の数やお客様先に足を運ぶ数を増やすのではなく、仮説を実証する作業を何度も繰り返しているため、ゴール地点だけ見ると、たくさん行動しているように見えるというメカニズムです。

精神論を馬鹿にする営業マンが売れない理由は、行動量が多い営業マンや試行錯誤の中の上手くいっていない部分にだけ目を向けて「効率が悪い」と切り捨てているため、その仕事に向き合って考えるという思考を捨てているためです。

仕事に考える余地を与えてくれない会社のシステムや上司の下についている場合は、今すぐ転職しましょう。
その際に役に立ちそうな記事を別で準備しています。

この記事を読んでいても、どうもスッキリしない人は読んでみて下さい。

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