2021年10日14日に衆議院を解散することが岸田総理より明かされました。
報道番組では、連日新しい国務大臣のプロフィールやプライベートがニュースとして取り上げられています。
しかしながら、政策に踏み込んだ報道が少なく、今一つ政党ごとのカラーが理解しにくい印象です。今回は下記の3つをテーマに話を進めていきます。
- SNSは総選挙に影響を当てるのか?
- 野党共闘は実現するのか?
- 選挙の争点は、どうなるのか?
14日に衆議院が解散されたら、投票日に向けて、より一層活発になっていくので目を離さないようにしていきましょう。
解散総選挙とは何か
衆議院議員の任期は4年間です。しかし、4年間勤めあげることは、ほとんどありません。
社会科で習った人が多いかもしれませんが、衆議院解散し総選挙になるパターンは2つあります。
解散総選挙の選挙制度
小選挙区制とは、その選挙区で最も多くの票を獲得した1人だけが当選できる選挙制度です。わかりやすさというメリットがありますが、1位の人の得票数よりも、2位と3位の人の得票率を合わせた方が票の数が多くなることも多いため、民意を正確に反映されるのかと議論されています。
「死票」の問題は解決しなければいけない課題の一つですが、2021年度の解散総選挙で注目すべきは「比例」の制度になります。
解散総選挙のタイミングで芸能人や有名人が立候補するのは何故?
要件さえ満たしていれば立候補自体は可能ですが、本当に政治信条にしたがって、それを実現するために立候補しているのかを有権者はキチンと吟味する義務があると思います。
解散後の衆議院議員選挙は先ほど紹介した小選挙区と比例代表選挙のダブル選挙です。比例代表選挙の投票では、投票用紙に候補者名を書いても、政党の名前を書いても、どちらでも大丈夫です。
- 政党名を書く
- 候補者名をかく
政党は順番をつけずに名前のみの名簿を選挙管理委員会に提出します。
そのあとは、政党名、候補者名のいずれも、その政党の票としてカウントし、独自の計算式で議席を振り分けていく手法です。

比例代表の選挙制度のデメリットとは?
この制度のデメリットは、政治家が実務能力よりも、地名度で選ばれてしまうことです。
政治家がSNSを使うのが当たり前の時代になっていますが、ツイッターやインスタグラムで選挙前に、彼ら・彼女ら、その支持者の投稿を見た人はいませんか?

詳しくは上記の記事で書いていますが、とても見られる内容では、ありません。
具体的には、他人の発言の一部を切り取った揚げ足取りや、政治信条が違う人への、人格否定の内容がほとんどです。
一時期フェイクニュースという言葉が流行りましたが、事実が真実になるのではなく、声の大きな人の意見が、スタンダードになってしまう世の中です。
その中で、比例代表の選挙制度で
という軽いノリで投票してしまうと、その人の知名度を利用したいだけの政党の議席が多くなり、影響力が増します。
その人も好きで、政策も支持できる場合を除いて軽い気持ちで投票するのは避けましょう。
選挙で国は変わらないという人へ
このような意見を耳にすることがあります。
繰り返される背信行為や弱腰外交の様子が、たくさん報道されると、このような意見が出てくるのは分かります。
しかし、国会議員を選んでいるのは紛れもなく、私たち国民です。
民主主義は、当然の権利だと思って、気に留めない人は多いです。民主主義は、言葉を選ばずに書くと、とても面倒で高度な政治制度です。
このご時世、誰もが毎日を苦労しながら、色々なものと折り合いをつけながら一生懸命生きています。
「日常」を平凡に生きるための難易度が格段に上がっている印象です。
自分の人生から逃げ出したくなった経験をした人も多いと思います。

民主主義は、自分で自分たちの代表を、知らない人の中から選びます。
口調や立ち振る舞い、経歴など様々な角度から候補者を選別しなければいけません。
マスメディアの信用が失墜している今、自分自身で情報を取捨選択していく必要があります。
最も確かな方法は、実際に街頭演説を聞きにいくことだと思います。投票まで3週間ほどです。自分たちが納得のいく選挙にしましょう。